沿革

 明治35年、大原孫三郎は信濃毎日新聞に掲載された山路愛山の所論に啓発され「『高等なる学術の通俗的普及』を目的として広く公衆の知徳を啓発し社会の公益を増進する」ため「倉敷日曜講演会」を創設しました。
 この講演会は大正14年まで続き、回を重ねること76回に及びました。昭和18年、孫三郎が逝去するとその遺志は總一郎に引き継がれ敬堂会講演会となり、さらに昭和43年、總一郎逝去後は敬堂会を改組した有隣会の主要行事となりました。
 明治、大正、昭和と時代を経て平成の世に入り社会は大きく変わり、人々の価値観も多様化しました。さらに、グローバル化とともに人口問題や地球環境問題など新たな問題が提起されております。
 このようなとき、倉敷発展の礎を築いた先人、特に大原孫三郎が目指した社会、總一郎が追及した生き方、企業の在り方を探りそして学び、現代に活かす努力をすることが私たちの使命と考えます。
 有隣会は平成22年4月、有隣会は孫三郎・總一郎の事績を顕彰し、その志を広く世に伝えることを目的に一般財団法人として再スタートしました。そして平成27年4月には公益財団法人に移行し、社会貢献をも果たしながらより良い未来を築くための努力をして参りたいと存じます。皆様方のご理解とご支援をお願い申しあげます。